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エンダウメント投資戦略

世界最先端の投資戦略について解説します!

ミシガン大学が未公開企業債券(Private Debt)投資の運用会社を新たに追加

ミシガン大学が未公開企業債券(Private Debt)の運用会社を新たに追加」

オルタナティブ投資には様々な運用戦略がありますが、本日紹介するのは未公開/非上場企業の債券投資(Private Debt)です。

運用資産が約1.2兆円で全米第10位のミシガン大学エンダウメントは、約8分の1の資産をPrivate Debtで運用しています。今回、同大学はこの資産クラスの約3割を新しい運用会社に分散すると発表しました。


そもそも、このPrivate Debtですがどのような性格を持った資産なのでしょう。発行体は未公開企業ですから、上場企業に比べて資金調達力は格段に劣るはずです。債券(または借り入れ)のクーポン(金利)はかなり高くなるでしょう。

上場企業でも格付けがトリプルB未満の場合、その企業が発行する債券はハイ・イールド債券となり、スプレッド(上乗せ金利)は同期間の米国国債よりも3%~8%ポイント(格付けによる)乗ることになります。
出来上がりの調達コストは5%超~10%超ですね。(ちなみに、アメリカではハイ・イールド債券発行体企業の82%程度は上場企業です。)
http://www.nomura-am.co.jp/market/weekly/weekly_high_yield.pdf


さてPrivate Debtとなると、発行体にはこのスプレッドよりも高いスプレッドが要求されるでしょう。なぜなら、非上場でかつ企業規模も小さく信用力は劣るからです。

そうなると、債券でも借り入れでも、その未公開企業の資金調達コストは、少なくとも10%以上になります。運用側から見れば、高い利回りで運用できるわけですが、その分その企業の収益力や将来性、特に信用力を見極めなければなりません。

未公開株式投資では1勝9敗で大勝をすれば、資金回収をしながら元本の数倍以上高いリターンを稼げる可能性もあります。未公開企業債券投資の場合、リターンは債券利回りが限度ですので、7勝3敗とか8勝2敗くらいでないと採算が取れない可能性があります。

こうした企業を見つけるためにミシガン大学は新たな運用会社を選ぶわけですが、運用先の中にはスペインや中国の企業に投資するファンドもあるとのことです。

ことほどさように低金利下でエンダウメント全体のリターンを上げていくためには、こうしたPrivate Debtにも細やかに目を向ける必要があると言えそうですね。


(参照記事)
http://www.ai-cio.com/channel/ASSET-ALLOCATION/University-of-Michigan-Endowment-Increases-Diversification-into-Private-Debt/

f:id:Endowment:20170321163746p:plain

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