エンダウメント投資戦略

世界最先端の投資戦略について解説します!

ハーバード大学 VS ホートン大学、どちらのパフォーマンスが高い?

前回に引き続き、運用資産が小さい大学のエンダウメントが、マンモス資産を持つ大学のエンダウメントをパフォーマンスで凌駕しているという事例について、見ていきましょう。

 

本日取り上げるのは、オンタリオ湖に近いニューヨーク州西部のホートン大学(Houghton College)です。→ https://www.houghton.edu/

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同大学エンダウメントの運用資産はわずか50億円程度しかありません。4兆円近くの運用資産を持つハーバード大学エンダウメントと比べると、実に資産規模は80分の1となります。

 

ところが、そのホートン大学エンダウメントの2016年度のパフォーマンスはプラス11.9%、年間ベースでも7.5%と、ハーバード大学のマイナス2%と比べると、ほぼ10%ポイント近く、米国最大のエンダウメントを凌駕しています。

 

では、なぜこのような高パフォーマンスを計上することが出来たのでしょうか。

 

理由は単純です。ホートン大学は2014年に、すべてのオルタナティブ投資ヘッジファンド投資から撤退して、コストの低いインデックス・ファンドやETF分散投資を行ったからです。

 

同大学エンダウメントの運用責任者である Vince Morris氏は、元々リスク管理部門で長いキャリアを持ち、パッシブ運用で十分にリターンを上げることができるとをよく知っていることも、高リターンの大きな要因でもあります。

 

ホートン大学の資産配分は76%が株式(米国株/外国株)、24%が債券となっており、実際の投資対象は約半分がインデックス・ファンド、残りがアクティブ・ファンドという構成です。

 

ホートン大学の事例は、運用資産規模や運用方針がどれだけパフォーマンスに影響を与えるかという好事例だと思います。

 

ハーバード大学のエンダウメントは、その運用資産が巨大なゆえにリスク調整後の期待リターンも高いため、伝統的資産に加えオルタナティブ投資も組み入れなければならない。

 

一方、ホートン大学エンダウメントのように小規模エンダウメントは、シンプルで低コストなポートフォリオを組成してパフォーマンスを上げる。

 

ここでも、アクティブかパッシブかという神学論争が起こりそうですが、いずれにせよ運用責任者が確固としたポリシーをもって、ぶれずに運用を続けていることが肝要だと思います。

 

個人が資産運用に取り組む際も、あっちこっちの投資信託を売ったり買ったり繰り返すのではなく、しっかり分析して、これだ!と思ったファンドに運用して放ったらかす、ぐらいの気持ちで臨むのがよいのではないでしょうか。

 

(参照記事:https://www.nytimes.com/2017/02/09/business/college-endowment-investment-returns.html?_r=0

 

 

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