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エンダウメント投資戦略

世界最先端の投資戦略について解説します!

2016年第3四半期までは、イベント・ドリブン戦略から資金流出 

ヘッジファンドには様々な戦略がありますが、2016年年初来(9月末)ではイベント・ドリブン戦略からの資金流出が目立っています。

 

イベント・ドリブン戦略は、主として企業の合併や買収といった企業行動に伴って収益を上げようとする戦略で、情報収集力が非常に重要となっているものです。

 

ヘッジファンド調査会社であるユーリカヘッジによれば、2016年は9ヵ月間で約1.4兆円の資金が解約となりましたが、そのほとんどは第2及び第3四半期に発生しているということです。

2015年もこの戦略は資産流出超となったものの、その流出額は2千億円弱で2016年と比べてかなり少額でした。

M&Aのリーグテーブルを見ると、2015年全体での取引総額は全世界で約9兆円、2016年は10月末までで約5.8兆円と昨年比ペースが落ちているのが分かります。資金流出になっているのは、こうしたところにあるかもしれません。

http://markets.ft.com/investmentBanking/tablesAndTrends.asp

 

さて、その他の戦略も見ていきましょう。

 

マクロ戦略と債券ヘッジファンドは流出となりましたが、流出額自体はイベントドリブン戦略の比ではありません。ただし、債券投資は世界的な低・マイナス金利下ではなかなかリターンが出ませんので、ジリ貧になっているのでしょう。

一方、CTA/マネージドフューチャーズ戦略は良好なパフォーマンスとあいまって、約1.1兆円の純資金流入となりました。背景には、産油国の減産予想により原油価格が堅調に推移していることがあるかもしれません。

 

f:id:Endowment:20160622142621j:plain

各戦略の資金流出入については、こちらをクリックしてみてください。(単位:10億米ドル。赤字はマイナス。)

http://www.allaboutalpha.com/blog/wp-content/uploads/2016/10/ehedge10161.jpg

 

ユーリカヘッジのボラティリティ・インデックスから投資家行動全体を俯瞰すると、

http://www.allaboutalpha.com/blog/wp-content/uploads/2016/10/ehedge10162.jpg

現時点では、レラティブ・バリュー(相対価値取引)戦略でパフォーマンスを計上しているマネジャーが多く、こうした投資家はボラティリティ変動の機会(相場が荒れる)に収益を上げることを目標としながら、絶対リターンも追求しています。

 

一方、”ブラック・スワン”的なマーケット・イベントに対して運用をしているマネジャーのパフォーマンスは優れません。いまのところ、潜在的なドローダウンを予想したとしても、マーケットが大崩れする兆候がないため、戦略的には不味になっているのでしょう。

 

さて、米大統領選をはさんで、年末にはどのような結果になっているか、もう少し待って見ましょう。

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