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エンダウメント投資戦略

世界最先端の投資戦略について解説します!

Manged Futures(マネージド・フューチャーズ)戦略の基礎 その3 トレンドの見つけ方

ロング・オンリーでもヘッジファンドでも、方向性は別にして相場のトレンドが分かれば、収益を計上できる機会は確実に増えます。

 

もちろんどんな運用者でも将来のことは分からないわけですが、運用に際して何らかのモノサシは必要です。

 

長期的なロング・オンリー戦略であれば、個別企業の将来の業績予想が基本となるでしょう。マネージド・フューチャーズであれば、投資対象資産がマクロ的にどのような方向性に動くかを予想することが基本です。

 

特にマネージド・フューチャーズは、上昇相場でも下落相場でも収益機会がありますので、その方向性の予想確度が高ければ高いほど、良好なパフォーマンスを上げられると考えられます。

 

では、そのトレンドを見つける方法ですが、このようなアプローチを考えて見ましょう。

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ー 2008年のリーマン・ショックのように世界の株式市場が大暴落することが、近々考えられる。相場下落のヘッジをしなければ。

 

ー 株価下落に対するヘッジ方法は株式の持分を減らすか、さもなくば株価と逆相関にある債券の持分を増やすか。

 

ー トレンド的には株価が下落、債券価格が上昇(金利低下)。株価指数先物を売って、債券先物を買うポートフォリオを組成。

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方向的には、ヘッジしながらも株価下落に賭けているわけで、その通りになれば収益が上がりそうですが、ヘッジ損分だけ絶対収益は上がらない可能性もあります。

 

そこで、マネージド・フューチャーズの計量モデルは、株価が下落方向なのだが、債券でも収益を上げられる機会はなかったかどうか、過去のデータを検証し、ポジション量やヘッジ量を決めていきます。

 

以下は、日本国債10年物のと日経平均株価の過去10年の値動きです。

 

このグラフを見ると、株価下落時に債券が買われて、ちょうどヘッジが効く局面もありました。例えば、リーマンショック前の2007年7月から2009年8月くらいまでの間は、債券は落ち込んだときもありましたが、基本的には上昇局面です。

 

<日本国債10年 価格推移>

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日経平均株価推移>

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ところが、2013年1月から日経平均株価は上昇局面へと転じます。通常、株価上昇局面では債券は売られるはずなのですが、債券は直近まで買われっぱなしです。

 

株式ロング+債券ショートのヘッジ付きポジションを持っていても、この間は株価の上昇率の方が債券価格の下落率を上回っているので、十分に収益を上げられたと思います。

 

しかしながら、株価も債券も上昇する相場が来るかもしれないと計量モデルが算出し、株式ロング+債券ロングのポジションを保有していたら、収益は極大化できたはずです。

 

このように、常識に反するようなポジションを取ることで、マネージド・フューチャーズは大きな収益を獲得を期待できるのですが、問題はポートフォリオ・マネジャーは人間だということです。

 

感情の動物である人間は、判断に過去の経験や感情を入れ込む傾向が多々あります。

Brexitを予想したポートフォリオ・マネジャーが何人いたでしょう。

 

マネージド・フューチャー戦略の重要なポイントは、優れた計量モデルを開発し、感情に流されない判断をモデルにさせ、人間は忠実にそれに従うことかもしれません。

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