エンダウメント投資戦略

世界最先端の投資戦略について解説します!

2つのモメンタム投資戦略:RAMOMとTSMOM

モメンタム投資とは、現在の株価や為替レートのトレンドが継続することをした投資戦略です。

 

ここで重要なのはトレンドです。

 

 

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このイメージ図では、青船が株価や為替の動き、赤線がトレンドになります。綺麗に右肩上がりになっていますから、このトレンドはしばらく続くような感じですね。

 

モメンタム投資とは、このトレンドに乗っていく戦略です。

 

このモメンタムが正しいかどうか、また当面続くのかどうかは分かりませんが、一般にこのトレンドに乗って価格形成されていれば、そのトレンドは正しいとされます。

 

また、上図の丸で囲んでいる場所が多いほど、そのトレンドは正しいとされます。(もちろんそれを保証しているわけでは有りません。)

 

さて、このモメンタム投資の中には、いろいろな考え方があり学識経験者もさまざまな研究を進めています。すなわち、同じモメンタム投資をするにしても、アプローチが異なるとパフォーマンスに差異が出るということです。

 

本日紹介するのはRAMOMとTSMOMです。長い略語で恐縮なのですが、RAMOMはRisk-Adjusted time series MOMentum の略で、TSMOMはTime Series Momentumの略になります。

 

あえて日本語に訳せばRAMOMは「リスク調整後の時系列モメンタム戦略」となり、TSMOMは「時系列モメンタム戦略」となりますが、リンクで紹介した論文によればRAMOMの方がTSMOMよりも、より高いパフォーマンスを示すという結論が出ています。

http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=2457647

 

じゃあ、RAMOMでもTSMOMでも、いったいそれらは何なのかということです。単純にいえば、まずTSMOMは、ロングオンリーファンドでいう所のBuy&Hold戦略と言い換えてもいいでしょう。

 

Buy&Hold戦略は、株価が右肩上がりになるのを前提に、将来性が見込まれる株式を購入して保有し続ける戦略ですが、まさしく長期上昇トレンドを見越して上図のような投資行動を取ることになります。

 

これをベースに考えれば、RAMOMは「リスク調整後のBuy&Hold戦略」となります。Buy&Hold戦略は単純に銘柄を選択して長期保有するイメージですが、RAMOMはこの長期保有にリスク(=標準偏差ボラティリティ)の概念を取り入れ、ある一定のリスク値をポートフォリオに与えることでリスク・リターンに優れたポートフォリオを策定する戦略、と言えそうです。

 

かかる論文の著者は、64もの金融先物を組み合わせて、RAMOMがTSMOMよりも優れていることを証明しましたが、マネージド・フューチャーでもリスク管理の無いBuy&Hold戦略はありえないわけですから、単純なBuy&Hold戦略、つまりTSMOMでは常に好成績を上げられるわけではないことが分かるような気がします。

 

(注)ルーレットで5回連続して赤が出れば、次も赤が出るはずだと赤に賭けるような戦略がTSMOM、いや次は黒かもしれないと時にはリスクヘッジしながら賭ける戦略がRAMOMとしても分かりやすいかもしれません。全財産を赤に賭けて黒が出た際は悲惨ですよね。

 

いずれにせよ、リスク管理は投資の基本なのです。

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