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エンダウメント投資戦略

世界最先端の投資戦略について解説します!

イェール大学がベンチャー・キャピタル投資に強いワケ

エンダウメント(米国大学基金)は、通常6月末の決算年度で運用報告書を開示します。この時期にはそうした運用報告が各エンダウメントのホームページでも閲覧できますので、ご興味ある方はアクセスしてみてください。

 

本日取り上げるのは、東部の名門イェール大学(Yale University)のエンダウメントです。

 

同エンダウメントの純資産総額は260億ドル(≒2兆8千億円)と、米国エンダウメントの中では第三位の規模ですが、その特徴は投資対象の約74%を絶対リターン型ヘッジファンドLBO(企業買収)、天然資源、不動産、ベンチャーキャピタルといったオルタナティブ投資に振り分けていることです。

http://static1.squarespace.com/static/55db7b87e4b0dca22fba2438/t/578e41ffe58c629352d7560a/1468940803516/Yale_Endowment_15.pdf


そのなかでも、LBO(企業買収)、ベンチャーキャピタルには全体資産の内、それぞれ16.2%、16.3%も運用しています。

 

しかも、イェール大学のパフォーマンスは全米最大のエンダウメントであるハーバード大学を凌駕しているのです。

 

<過去10年間の年平均リターン(2015年度末基準)>
イェール大学   10.0 %
ハーバード大学   7.6 %
全米平均(純資産総額1千億円以上) 7.2 %

 

ではなぜ、イェール大学がこうしたオルタナティブ投資に長けているのでしょうか。それは、イェール大学のエンダウメントには、スタートアップ企業やベンチャーキャピタルに在籍し、実際企業経営に携わった精鋭スタッフが存在し、目利きとして機能しているからです。

 

その投資成功事例は次の通りです。(社名は英語表記のまま)

(1)1970-80年代:Compaq Computer, Oracle, Dell Computer and Amgen.  Amazon.com, Google, Yahoo!, Cisco Systems, Red Hat, and Juniper Networks.

 

(2)最近の事例:Facebook, LinkedIn, Twitter, Uber, Pinterest, Snapchat, AirBnB,

 

最近、最も成功した投資事例はLinkedInです。

LinkedInはビジネス・ネットワーキング専門のSNSですが、イェール大学は当初約3億円を出資し、2011年に公開企業になった際は90億円の投資収益を得ています。

 

同エンダウメントは1976年にベンチャー・キャピタル投資を始めましたが、設定来念の為平均リターンは33.8%にもなります。過去10年間の年平均リターンは18%となり、同期間のS&P500指数を10.1%ポイントも上回る投資成果となっています。

 

このように、少数の目利き役がエンダウメントの中に存在し、実際の運用は運用会社に外部委託するのがイェール大学のスタイルです。

 

一方、ハーバード大学のエンダウメントは行内に100人以上の運用担当者を抱え、外部委託と合わせたハイブリッド・スタイルとなっています。

 

いずれにせよ、”非流動性プレミアム”を上手くリターンに生かしているということでは、日本の個人投資家も米国エンダウメントの運用手法を知っておくに越したことは有りません。

 

ハーバード大学のエンダウメントはこちら↓

http://www.hmc.harvard.edu/about-hmc/index.html

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