エンダウメント投資戦略

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スウェーデンのマイナス金利政策について (第3回)

4.マイナス金利は通常の金融政策になっていくのか?

 

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マイナス金利政策の一番の論点は、結局のところ現金保有が銀行預金の代替になり得るかどうかというところだ。

 

研究者の中には、この論点を超越していこうという者もいる。ロゴフ(2014年)は、現金が消滅していくのではと推量している。高額紙幣がデノミによって少額紙幣に切り替えられ、だんだんとなくなっていくと予想するものだ。

 

続いてこういう考え方もある。現金保有には課税をするという考え方だ。いわゆる、“ガゼル税”といわれ、1949年にシルビオ・ガゼルによって考案され、その後グッドフレンド(2000年)やバイター/パニジルツゴウによって補強されている。

 

さらに、現金がなくなっていくと言う考え方もある。キンボールによれば、現金と電子マネー共存し、二者間に為替レートのような交換比率が適用されるというものだ。一部先進国ではそうなっているが、現金は電子マネーの代替物となり、たんす預金による流動性不足が、銀行預金に対するマイナス金利導入の足かせにはならないとする考え方だ。こうした状況においては、マイナス金利をいくらでも下げられる余地はあろう。

 

しかしながら、マイナス金利は始まったばかりである。すべては、分からないことだらけ、と言っても過言ではないだろう。

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3回に分けて解説しましたが、いかがでしでしょうか。

 

実際、マイナス金利政策は分からないことだらけです。確かに日本でも、短期的に株価が乱高下したり、債券利回りは急低下(マイナス)になったりと大荒れですが、実体経済にそれほど影響を与えているようには見えません。

 

預金金利がほぼゼロになっても、現金を置いておくところはないわけですし、金利がマイナスになったからといって、急激に資金需要が増えている様子もありません。

 

後世の研究で、「結局、プラスでもマイナスでも、金利水準はマクロ経済に大した影響を与えない」と言われるような気も

 

します。ウォッチしていきましょう。

 

 

 

 

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