エンダウメント投資戦略

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マイナス金利下でのヘッジファンド運用 その1  Hedge fund strategies under the negative interest rate policy #1

マイナス金利下でのヘッジファンド運用 その1  Hedge fund strategies under the negative interest rate policy #1

http://www.gci.jp/jp/fund/

 

日銀によるマイナス金利導入発表から1カ月あまり。市場は乱高下を繰り返し、まだ混乱はおさまっていません。

この間NYダウは5%下落後にリカバーして、ほぼ横ばい。日経平均株価は16%程度暴落して、その後戻りましたが直近ピークからは約10%となっています。

欧州はやや戻って、直近ピークからは3%安程度で推移しています。

日銀によるマイナス金利導入のインパクトが判断できないのか、日本株は一人負けの状態です。

 

 

とは言うものの、株価は企業業績が良ければ上がるはずですので、株式投資にとってマイナス金利が必ずしもマイナスであるとは言い切れません。

現に、マイナス金利資金調達コストが下がり、業績が向上する企業もあるわけですから。

 

問題になるのは、債券運用です。

 

日本の国債利回りは、執筆時点で、10年債までマイナス金利。(別添画像)今、10年国債を買って、10年間最後まで持ちきると、途中で利息が入ってきたとしても

トータルリターンは年マイナス0.6%です。ざっと100が99.4になるイメージです。(100-0.06×10)

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ドイツ国債もほぼ同じくで、9年までの利回りがマイナスとなっています。米国国債はなんとか面目を保ってイールドはすべてプラスです。

資本市場に関わってもう30年近くなりますが、まさか30年後に金利がマイナスになるとは思ってもいませんでした。

 

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さて、債券でリターンを上げる方法は、基本的に次の二つしかありません。

 

(1)残存期間の長い債券に投資をする。(デュレ-ションを取る。)

(2)信用リスクを取る。(元本毀損の可能性を考慮に入れる)

 

ただこの環境下、ロング・オンリーで債券を買い持ちしてもリターンはマイナスになるか、信用リスクを取って社債を買うかの二者択一の選択というわけです。

 

一時期流行した欧米金融機関が発行するCOCO債(Contingency Convertible Bond=ある条件化で債券から株式に転換される、一種の転換社債)でさえ、信用リスクを負う社債ですから、金融機関債だから安心というわけではありません。

 

実際、2月中旬にはドイツ銀行が発行するCOCO債の利回りが、信用不安により急上昇し、市場を揺らせました。

 

 ということで、債券投資からのリターンはほとんど得られないと考えると、今後有望視されるのはやはりオルタナティブ投資です。その中でもヘッジファンドは様々な運用手法があり、ロング・オンリーの株式や債券がワークしなくとも、リターンを上げられる可能性があります。

 

以下は、HFR社が公表している各ヘッジファンドの戦略別のリターンですが、このマイナス金利下、しっかりプラスのリターンを計上している戦略があるのは心強いところです。

 

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<English>

It was a month ago that the BOJ adopted the negative interest rate policy(NIRP) for the first time in Japan. So far, the global financial markets have been on a bumpy ride and not recovered yet. While the Dow is around 5% below the recent peak, Nikkei 225 nosedived by 16 percent just after the BOJ’s Governor Kuroda announced the policy in January and has still lost about 10 percent from its peak.

In Europe, stock prices have rebounded and are staying below three percent below their peak. Unfortunately, the impact by NIRP is not understood so well by the market that only Japanese equities have been suffering very much in the world.

 

In spite of such a bear market sentiment, I do not think that NIRP is always bad for the stock prices. There are growing companies that can leverage cheaper funds in order to expand their businesses and that, as a result, their stock prices rise in due course even in the negative interest economy.

 

The problem is bond investments.

 

Now that JGB yields are negative up to 10 years maturity. (See attached.) This means that if you buy a 10-year JGB and hold it until the maturity, the total return is negative 0.6% annually, by which the principal will be 99.4 from 100. (100-0.06×10)

As you know, we have only two ways to make money in bond investments.

 

(1)Duration

(2)Credit

 

So, the reality is that there are only two options in order to earn the return from bond investments such as (a) negative returns from safety sovereign bonds or (b) positive returns from corporate bonds taking credit risks. Though, speaking of credit risks, investors should bear in mind that even bonds issued by major banks are not a safe haven anymore as the yield of Deustche Bank’s CoCo bonds(Contingency Convertible Bond) rose dramatically in February in view of deterioration of the bank’s credit.

 

We should understand that there is no easy way to get positive returns from the conventional bond investments. Instead, we should focus on alternative investments, which offer various strategies, combining long and short, arbitrages, futures, commodities and so on, even when traditional long-only investments do not work,  

 

Below is a monthly fact sheet of each hedge fund strategy released by Hedge Fund Research. As you can see, some strategies performance is steadily positive, even under the negative interest environment in the world.  

 

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