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エンダウメント投資戦略

世界最先端の投資戦略について解説します!

<日銀のマイナス金利導入による資産運用へのインパクト:その1>

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ついに日銀がマイナス金利を導入しました。
 
黒田総裁もマイナス金利については否定的な考えを持っていたということですから、日本での導入はないと見られていたのにもかかわらず、です。
実は筆者も、マイナス金利の導入はないと見ていました。
 
その理由は、
 
(1)すでに質的・量的金融緩和を進めており、技術的にこれ以上の金融緩和を進められない。
(2)マイナス金利が金融緩和につながり、バブルではない資金需要を掘り起こすかどうか不明。というか、無理。
 
であるということの二点があったからです。
 
しかし、果たして日銀はマイナス金利を導入してしまいました。これを踏まえ、投資家や潜在投資家はどのように資産運用に臨むべきかを考えてみたいと思います。
 
まず、第一に資産運用のメニューが減ってしまいました。
具体的には、10年までの金利がほぼマイナスになったことで、国債で運用するのは利回りという点では、あまり意味をなさなくなっています。安全第一の国債の利回りがマイナスになれば、投資対象が限られてくるのは自明です。
 
また、すでに報道もされているように、短期金利に追随するMMF(マネー・マネジメント・ファンド)も2月1日から受付が出来なくなってきています。
MRF(マネー・リザーブ・ファンド)は証券口座の預かり金を運用することになっていますが、利回りがマイナスになれば、預かり金に付利されないことも十分考えられます。
 
一方、一部引き下げられているものの、銀行の預金には今のところ利息は付くようです。これは、たとえ日銀の当座預金がマイナス(利息を払う)用になっても、一律すべての当座預金残高に対してマイナス金利を適用するわけではないからで(下図)、ある程度の利ざやがあれば、付利できるということですね。
 
まとめますと、一般投資家にとっては次の3点を考慮して投資を考える必要がありそうですね。
 
(1)銀行預金を除き、手堅く金利を稼ぐ方法はなくなった。
(2)運用手法が「リスクを取るか取らないか」の二者択一になる可能性が高い。
(3)それほどリスクを取れない方には、ミドルリスク・ミドルリターンの投資信託、もしくは運用方法を考えなければならない。
 
また、投資信託においては、これまで以上に手数料引き下げ圧力がかかると考えられます。市場の短期金利がマイナスであるのに、いかに対面取引とは言え、数%以上の手数料や信託報酬を投資家から徴求するのは困難だからです。
 
ということで、「貯蓄から投資へ」の流れになりそうなのですが、その鍵は日銀のマイナス金利導入をきっかけに、日本人の運用メンタリティが投資へ向くかどうかになるでしょう。
 
国内での投資対象試算が限られているということと、海外資産への投資は為替リスクを負うということを鑑みれば、投資家層が大きく広がると考えるのは早計です。
 
しかしながら、マイナス金利下という制約の中で、プロも一般投資家もさまざまな運用方法を試す機会が到来したと、前向きに考えてはいかがでしょうか。
 
<BOJ's negative interest rate adoption : What will affect our investments?  #1>

At last, Bank of Japan adopted negative interest rate last Friday.

 

http://www.boj.or.jp/en/announcements/release_2016/k160129b.pdf

http://www.boj.or.jp/announcements/release_2016/k160129b.pdf

 

The negative interest would not have been adopted because people assumed that Haruhiko Kuroda, Governor of BOJ, was not willing to choose that monetary policy, which I thought too it was impossible.

 

Two reasons:

 

  • Due to the massive QQEs in underway, technically, it is impossible to ease furthermore.

(2)The negative interest policy does not guarantee whether to stimulate economy, in which the capital needs are domestically limited.

 

Even though, the BOJ has used the policy. Then, let’s think about how this monetary policy affect investments and investors.

 

First of all, the numbers of asset classes have reduced. The negative yields are already seen up to 10-year JGBs, which do not make sense to invest in the bonds. JGB is the safest investment instrument not only for institutional investors but also individual investors. As reported, the Ministry of Finance has announced that it stopped issuance of JGBs for individual investors this week

 

Also, some Money Management Funds, which is similar to MMF in the US, have stopped accepting subscriptions since Feb.1.

Then, Money Reserved Funds, which are cash equivalents in securities account, will not pay interest if they perform negatively.

 

While, banks still pay interest to the deposits, even if they cut it significantly. This is supported by the BOJ’s decision that does not apply negative interest to all deposit balance the banks leave in the current account of the BOJ. So, only a few interest will be paid for the time being.

 

Summarizing such situations, individual investors should think about the following facts when they invest.

 

(1)No safer investments exist anymore, except bank deposit.

(2)Take risks or not.

(3)Conservative investors should find middle-risk middle-return investments.

 

In addition, I believe that there will be a pressure to reduce sales charges and administration fees of investment trusts as the fees level are too expensive, compared to the negative interest rates in the market.

 

All in all, I hope “From deposit to investment” movement will appear again in this environment but all depends on Japanese mentality toward investments.

It is too early to judge people switch soon their risk-aversion minds on investment.

 

However, I strongly believe that we, both professionals and ordinary individual investors, have a great opportunity to try to invest in various investment products and instruments to make money. Like or not, we are in the midst of historic negative interest era.

 

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