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エンダウメント投資戦略

世界最先端の投資戦略について解説します!

”(号外)円、マイナス金利に突入” チーフFXストラテジスト  岩重竜宏の為替ビュー by GCIアセット・マネジメント

           (号外)円、マイナス金利に突入

本日の日銀金融政策決定会合にて予想外のマイナス金利導入が発表され、足元の為替相場は120円を挟んで乱高下いたしております。以下、足元の乱高下が今後の為替相場に与える影響をテクニカル分析の視点から、解説いたします。

 

この一ヶ月間、今年に入ってから人民元安、株式下落、地政学の混乱のみならず、ドル円相場も予想外の展開の連続でした。

 

当レポートでは、アベノミクス以降のドル上昇トレンドは戦後最強と指摘し、臨界点147円64銭(1998年の高値)をトライすることは不可避的であるとも指摘して参りましたが、昨年8月のチャイナショックを境に事態は急変しており、これを受けて直近の当レポート(2015年12月7日号)では、今年の円の安値は131円84銭止まりで、年後半には108円に向けての円高に転じるとの予想に転換しておりました。

 

ところが、今年に入ってからの相場展開はこうした予想をも上回るスピードでの円高への反転となり、そして20ヶ月移動平均線(117円05銭)をも割り込むという予想外のものとなりました。そしてさらに、本日のマイナス金利導入の発表となり、足元の為替相場は混乱の極みに達したかと思われます。

 

それでは冷静に、今後の展開をどう見通すべきか?

 

まず、今年に入ってからの状況はというと、最大のポイントは月足のチャート上で20ヶ月移動平均線とデッドクロスしたという点であります。そして、次に重要な点は、週足のチャートでヘッド・アンド・ショルダー・トップ(121.85、115.57、125.86、116.18、123.75の五点構成されるS-H-S TOP)を完成したということであります。

 

すなわち、月足でのデッドクロスは75円32銭を起点とする過去三年間の円安トレンドの終焉を意味し、週足でのS-H-S TOPから導かれるメジャーリング・オブジェクティブは106円50銭でありますが、これらの事実はいずれもアベノミクス以降の円安が完結したサインでありました。

 

ところが、本日のマイナス金利導入の発表により、足元ではさらに事態が急変しております。すなわち、前述の二つの反転シグナルが揃ってトラップに終わった、ということであります。

 

まず、月足でのデッドクロスに関しては、本日のドル上昇により今月の足が下髭の長い線となることが確実なことから、20ヶ月移動平均線に跳ね返されたと解釈するのが妥当であり、デッドクロスは一時的な騙しであったということになります。
また、週足でのS-H-S TOPに関してもネックラインよりも下での定着を果たせなかったことから、こちらも騙しで確定しております。

 

すなわち、今年に入ってからの重要なポイントは、115円57銭の突破を免れたことで決定的なベア・トレンドには移行しなかったことと、月足としての終値ベースでは大きく値を戻したことで、寧ろ下値の固さを確認したということかと思われます。

 

結論としては、130円を目指す超長期のドル買いシグナルは温存され、今月のドル下落は一時的な調整にすぎず116円台は絶好のドルの買い場であった、ということになります。ただし、今後の130円に向けての円安は、アベノミスク以降の最終局面と位置付けられ、臨界点(147円64銭)の突破には到底およびそうもないことから、アベノミスクを以ってしても戦後の円高トレンドを反転せしめるには至らなかった、ということになります。

 

ドル円相場は当面、120円を挟んだ水準での調整局面に終始するものの、その後は徐々に本格的なドル上昇トレンドに回帰して向こう半年以内に130円を伺うというドル上昇シナリオを引き続き支持します。ただし、今年の年後半に予想される次回の円高局面では110円を割り込む可能性が高く、さらに、3~4年後というスパンで言えば、75円を目指す円高局面に向かう蓋然性も高まったことになります。
 

                                     以上

P.S.
本日の号外はスピード重視の特番であるため、テクニカル分析の理論的根拠は割愛しております。大方の根拠は、当レポートの12月7日号等に示してあるので、そちらをご参照下さい。または、筆者に直接お問い合わせ下さい。追加情報は御要望に応じてお渡しいたします。

 

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<ディスクレーマー

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