エンダウメント投資戦略

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債券・金利アービトラージについて

本日は「債券・金利アービトラージ」についてお話ししましょう。

 

アービトラージ(arbitrage)取引とは、もともと英語のarbitrateから来ている言葉で、日本語では「仲裁する」とか「裁定する」という法律用語になります。
つまり、双方の取引の間で起こった争いのなかで何らかの対価を得る、ということから派生しています。

 

金融取引におけるアービトラージは法律的な争いとは関係なく、二種類または複数の資産間で本来価値が同一であるにもかかわらず、何らかの理由で価格差が生じている金融資産の売買により収益を生み出す取引のことを言います。

 

例えば、100万ドルの米ドル預金を3カ月行うとしましょう。米ドル金利は1%とします。円ベースでの手取りを確定させたいため、この預金者は3カ月後のドル売り円買いの為替先渡し取引を同時に成約します。

 

今、ドル円のスポット・レートが1ドル=120円とします。また、ドル売り円買いの為替先渡し取引は1ドル=119円50銭で成約されるとするとします。

 

3カ月後の円ベースの手取り額(除く税金)は、

(1,000,000 × (1+0.01*3/12))×119.50 = 119,798,750円

となります。

 

しかしながら何らかの理由で、ドル円のスポット・レートが1ドル=120円で決まっていながら、ドル売り円買いの為替先渡しレートが1ドル=119円75銭で成約される状況があったとします。

もし、これを1ドル=119円75銭で成約したとすれば、3カ月後の円ベースの手取り額(除く税金)は、

(1,000,000 × (1+0.01*3/12))×119.75 = 120,049,375円

となります。

 

為替先渡し取引が、スポットドル円為替の1ドル=120円をベースにして日米金利差から計算される1ドル=119円50銭であるべきものが、119円75銭で締結できれば、割安な円を買えたということになり、手取りも25万円ほど増えた、ということになります。


「債券・金利アービトラージ」はこれほど単純な取引ではありませんが、価値計算上または統計的に見て、本来の価格から乖離している複数の債券を探し出して、割高な債券を売り、割安な債券を買うことで、価格差をアービトラージ(裁定)して収益につなげるものです。

 

ただし、こうした取引は、債券価格の精緻な計算をするインフラと経験が必要であるため、相当参入障壁が高いと考えられています。


http://thehfa.org/hfa_tv?&videoID=13168

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