前回、同じエンダウメントでも分散投資手法に違いがある可能性に言及しました。
ということで、トップ5のエンダウメントと、中堅5エンダウメント(純資産総額が5億ドル未満)の平均値を比べてみたのが下の円グラフです。
明らかな差異は、トップ5は株式や債券などの伝統的資産への資産配分が少ない一方で、オルタナティブ投資への比率が高くなっていることです。
中堅エンダウメントはこの逆で、株式や債券への比率が高く、オルタナティブ投資への資産配分比率が低くなっています。
前回、大規模エンダウメントのパフォーマンスは小規模エンダウメントよりも総じて高いことを指摘しました。
どうやらその鍵はオルタナティブ投資への資産配分とそのパフォーマンスにあるようです。
(注)グラフは、各大学ホームページより取得したデータに基づきGCIアセット・マネジメント作成。