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エンダウメント投資戦略

世界最先端の投資戦略について解説します!

米国にはエンダウメント・インデックス(Endowment Index®)が存在する。

全米には850の大学エンダウメントがあり、全体の純資産総額は50~60兆円程度とされています。

 

あまり知られてはいませんが、これらエンダウメントの資産配分をベースにした”Endowment Index®”がNASUDAQ OMXで毎日発表されています。

 

現在このインデックスの資産配分(2016年度)は、株式35%、債券6%、プライベート・エクイティ17%、ヘッジファンド20%、実物資産15%、その他(キャッシュなど)4%となっています。

 

エンダウメント・インデックスの2017年第1四半期のリターンは4.95%で、同期間のS&P500指数は6.05%となっています。同インデックスの資産別のパフォーマンスを見ると、トップ・パフォーマーエマージング資産で+11.74%、その他プラスのパフォーマンスを計上した資産はプライベート・エクイティが+1.02%、米国株式が+0.92%、そして海外株式が+0.7%となっています。

 

エンダウメント全体のパフォーマンス動向がわかる指標ですので、読者の皆様もフォローしてみてください。

 

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(参照:http://www.etfmodelsolutions.com/endowment-index/

 

参照元http://www.etfmodelsolutions.com/wp-content/uploads/2017/04/2017-Q1-Endowment-Index-Performance-Update-1.pdf

 

米国エンダウメントの運用に、学生は物申す。

4月7日のブログで、ESG投資(環境・社会・ガバナンス投資)が注目されていることを申し上げました。

 

本日紹介するのは、運用資産規模でトップ10に入るテキサス大学エンダウメント(Permanent University Fund - University of Texas/Texas A&M University)もESG投資に関心を寄せ、同行の学生がエンダウメントの投資方針決定に、学生が関与することを正式に要請したという話題です。

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この投資委員会発足の前に、学生新聞の主催者が同校エンダウメントの投資対象を調査したところ、20社以上の企業が人権蹂躙を看過する問題企業であることが判明しました。

 

その後、同エンダウメントは一部の銘柄を売却したということですが、一部はまだ継続運用されているとのことです。こうした投資行動に対し、学生が立ち上がったというわけです。

 

もっとも、トップ10のエンダウメントのうち残りの9校では、学生の意見をヒアリングする委員会または組織を有しており、テキサス大学は他行に遅行していたというわけです。

 

いずれにせよ、時代背景もありESG投資に対する期待が高まっており、「商売の内容はさておき株価が上がればよい」という考え方では通用しなくなっているのは事実のようで、エンダウメントの投資戦略の中でもESG投資が重要視されてきているようです。

 

(参照記事:https://www.dallasnews.com/opinion/commentary/2017/04/13/ut-austin-am-students-want-say-endowment-fund-investments

モーニングスター「FUND OF THE YEAR 2016 受賞記念セミナー」の採録(弊社代表取締役CEO・山内英貴による講演抄録とビデオ)をご覧ください。 

3月に行われたモーニングスターでの弊社講演、「GCIエンダウメントファンド
ヘッジファンド運用会社がバランス型公募投信を運用する理由~」

 

をぜひご覧くださいね。

↓↓

http://www.morningstar.co.jp/event/1703/ms/index04.html

 

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Morningstar Award “Fund of the Year 2016”は過去の情報に基づくものであり、将来のパフォーマンスを保証するもの ではありません。また、モーニングスターが信頼できると判断したデータにより評価しましたが、その正確性、完全性等に ついて保証するものではありません。著作権等の知的所有権その他一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar,Inc.に帰属し、許可なく複製、転載、引用することを禁じます。 当賞は国内追加型株式投資信託を選考対象として独自の定量分析、定性分析に基づき、2016 年において各部門別に 総合的に優秀であるとモーニングスターが判断したものです。バランス(安定成長)型 部門は、2016 年 12 月末において 当該部門に属するファンド 253 本の中から選考されました。

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米国エンダウメントの運用コストに対する考え方

米国ではパッシブ運用がアクティブ運用を凌駕してきていますが、日本でもその流れが顕著になってきています。

 

<米国>

https://www.ft.com/content/2e975946-fdbf-11e5-b5f5-070dca6d0a0d

<日本>

http://style.nikkei.com/article/DGXMZO15044480X00C17A4000000?channel=DF280120166602

       f:id:Endowment:20170412153600p:plain

 

この底流にあるのは、

(1)アクティブ運用がパッシブ運用のパフォーマンスを上回るのは簡単ではない。

(2)アクティブ運用の運用コストは、(インデックス・ファンドやETF)パッシブ運用を大きく上回る。

という2点だと思われます。

 

すなわち、市場平均値(=ベンチマーク)よりもより高いパフォーマンスが得られる可能性が低いアクティブ運用に、高いコストをかけて運用するのは合理的ではない、という考え方です。

 

これに対し、運用コストをどのように考えているかを明確にしているのが、イェール大学エンダウメントです。その運用報告書の中で反論を試みています。

同エンダウメントの運用資産は約2.8兆円にもなりますが、運用報告書の中で2ページを割いて、運用コストについて説明しているのです。

http://investments.yale.edu/s/Yale_Endowment_16.pdf 22-23ページ

 

要約すると、
(1)どの運用資産クラスに対しても、フェアで効率的な運用管理報酬をそれぞれの運用会社と取り決めている。
(2)同エンダウメントが、運用会社に対し運用コストの引き下げを交渉できる米国株式や海外株式については低位にすることができる一方で、絶対リターンヘッジファンドLBO/VCといった資産クラスでは業界標準に近いものとなる。

(3)結局、イェール大学エンダウメントは、運用コスト単体での評価をするわけではなく、こうしたフィー控除後のネット・パフォーマンスで運用成績の評価をする、ということです。

 

昨今、運用コストは低ければ低い方がよいというのが世の中の風潮になっているようですが、巨大資金を運用するエンダウメントと個人投資家の運用スタイルが同じではないように、運用コストに対する考え方もそろぞれあってしかるべきです。

 

最終的には、投資家が自らが負担する運用コストを理解・納得して運用するのが本筋だと思います。

 

(参照文献:http://finance.yahoo.com/news/yale-endowment-blasts-low-fee-212125168.html

日本証券アナリスト協会 第8回国際セミナー「資産運用ビジネスの新しい動きとそれに向けた戦略」における森金融庁長官基調講演(平成29年4月7日)

同基調講演の中で、米国エンダウメント(=米国大学基金)の取り組みが評価されています。

 

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(中略)

アセットオーナーとしてのクオリティが高く、中長期的に素晴らしい運用成績を挙げてい る米国の大学の基金や年金基金には、例外なく、優れた目利き力、運用能力を持った責任者がいます。

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詳しくは、こちら

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