エンダウメント投資戦略

世界最先端の投資戦略について解説します!

アリゾナ州立大学エンダウメントが、ブラックロックを外部運用会社に選任

613億ドル(約680億円)の運用資産を保有するアリゾナ州立大学が、ブラックロックを運用会社として選任しました。運用開始は7月1日からとなります。

 

前任はPerella Weinberg(PWP)という運用会社で、オルタナティブ投資を中心とした戦略を提供していました。

 

今回の運用会社の変更は、過去3年間に亘って外部運用会社として運用を行っていた PWPの運用パフォーマンスが不調で、アクティブ運用を見直すとの同エンダウメントの決定が背景にあります。

 

直近1年度(2016年6月決算)のリターンはマイナス4.4%と、同エンダウメントのベンチマークを4.5%ポイントも下回っています。無理をして超過収益を取りに行く必要はないとの判断が働いたとみられます。

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https://dev-asu-foundation.pantheonsite.io/sites/default/files/asu_foundation_audited_financial_statements.pdf

 

興味深いのは、世界最大級の運用会社であるブラックロックが、エンダウメントの外部運用会社のマンデートを2016年1月からこれまで、約6500億円獲得していることです。

 

エンダウメントのパッシブ化がどれくらい進むか、見ていきたいと思います。

 

(参照記事:https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-06-25/asian-equities-face-flat-start-as-pound-gains-markets-wrap

 

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ミシガン大学エンダウメントの実物投資

ミシガン大学エンダウメントの運用資産は約1兆2000億円と、全米でトップ10に入る規模を持っています。

 

2016年度の年間パフォーマンスはマイナス1.4%と振るいませんでしたので、同エンダウメントは今年度に入り、資産配分の見直しを進めているようです。

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同エンダウメントの資産配分を見ると、伝統的資産である株式と債券の投資比率は合わせて36%、それ以外の6割強がほぼオルタナティブ投資となっています。投資方針としては、

(1)長期的な観点で株式への運用を重視。

(2)同様に、非流動資産に対する長期的運用を行い、株式以上のリターンを期待。

(3)外部運用会社を注意深く選択して、投資戦略を構築する。

 

といったものです。

 

こうした中で、同エンダウメントは天然資源分野での投資を増加させることにしました。投資対象はテキサス州ヒューストンの石油ガス関連投資ファンドで、約33億円を投資することを決定しました。

 

直近の天然資源へのアロケーションは8.3%と、2016年度末の7.1%から1.2%ポイント上昇しています。同エンダウメントが石油/ガスへの投資を増やす背景には、長期的な石油価格の反発期待があるのかもしれません。

 

例えば、原油価格(WTI)は2015年以降、1バレルあたり40-50ドルを前後しています。一時は20ドル台まで下がった原油価格も、足元では45ドル程度まで回復しています。中長期的には、需給関係が改善し原油価格が再び上昇に転じるとの予想があるのでしょう。

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大手エンダウメントが、天然資源のような非流動的資産でリターンを上げていくことはいかにも米国らしいですが、そうした投資を許容する環境があることにも目を向けなければなりません。

 

<参照記事>

http://www.crainsdetroit.com/article/20170613/NEWS01/170619959/university-of-michigan-endowment-to-boost-investments-in-energy

 

GCIエンダウメントファンド(成長型/安定型)の月次報告書をアップデートしました。

さて、5月末基準の月次報告書をお送りします。先月のハイライトは次の通りです。


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<今月を振り返って>
5月は、市場が注目していた仏大統領選挙を波乱なく通過し、ほぼすべての資産クラスが上昇しました。米欧日のファンダメンタルズはしっかりしてきており、米国の利上げにとどまらず、欧日でも量的緩和からのEXITが意識されるようになってきました。
GCIエンダウメントファンドは、成長型が+1.44%、安定型が+1.17%のリターンとなりました。(中略)

 

先月も申し上げましたが、米国株式が価格的にもバリュエーション的にも過去最高値圏にある一方、米国株式のボラティリティ(VIX等)が、過去最低水準まで低下している点は引き続き注目に値します。また、最大の潜在的リスクは、...
(以降は本レポートでご覧ください)
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では、今月もよろしくお願いします!

日経新聞・「投信番付」でGCIエンダウメントファンド(成長型)がクローズアップされました。

昨日の日経新聞(夕刊)・「投信番付」コーナーで、GCIエンダウメントファンド(成長型)がクローズアップされました。

 

低リスクのバランスファンドの一年間のリターンを特集した記事になります。

 

GCIエンダウメントファンドは、米国名門大学基金が実践してきた運用手法を模範とし、長期でグローバル分散投資を行うことで、効率的な運用を目指しています。

 

機関投資家に提供してきた様々な運用手法を通じ、当該ファンドにおいても中長期的に
安定的かつ高い運用成果を目指します。

 

ぜひ、ご一読ください!

 

 

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Morningstar Award “Fund of the Year 2016”は過去の情報に基づくものであり、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。また、モーニングスターが信頼できると判断したデータにより評価しましたが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。著作権等の知的所有権その他一切の権利はモーニングスター株式会社並びにMorningstar,Inc.に帰属し、許可なく複製、転載、引用することを禁じます。 当賞は国内追加型株式投資信託を選考対象として独自の定量分析、定性分析に基づき、2016年において各部門別に総合的に優秀であるとモーニングスターが判断したものです。バランス(安定成長)型 部門は、2016年12月末において当該部門に属するファンド253本の中から選考されました。
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プライベート・エクイティ(PE):スタンフォード大学エンダウメントのアプローチ

米国エンダウメントの上位プレーヤーのポートフォリオには、かなりの割合のオルタナティブ投資が組み入れられています。

 

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トップ5のエンダウメントでは約6割がオルタナティブ投資となっており、超過収益を獲得するのには必須の資産クラスとなっています。

 

その中でも、イェール大学、ハーバード大学スタンフォード大学オルタナティブ投資の中でもプライベート・エクイティ(以下、PE。非公開株式投資のこと)への運用で、より高い超過収益の獲得を目指しています。

 

以下は、6月6日から7日にニューヨークで行われたBloomberg Invest New Yorkカンファレンスでスタンフォード大学エンダウメントの責任者であるRobert Wallace氏が、なぜPE投資に注目するのかを語った 要旨です。

なお、同エンダウメントの直近の運用資産総額は約2兆8000億円です。

 

<PEに注目する理由>

(1)既存の上場株式よりも、より高い超過収益が得られる可能性が高い。

 

(2)一方、市場には約90兆円近くの投資待機資金が積みあがっており、モノによっては割高なPEも存在する。

 

(3)同エンダウメントはPEに対してかなり厳格な調査を経て投資する。Wallace氏が師事したイェール大学のDavid Swensen氏の影響が大きい。

 

(4)スタンフォード大学エンダウメントは、過去5年のパフォーマンスでイェール大学やプリンストン大学の後塵を拝している。特に2016年度はマイナス0.4%と不調。

 

(5)同エンダウメントのPE投資比率はポートフォリオ全体の26%(2016年6月末)で、過去10年間の平均リターンは+12%でベンチマークの+10%を上回っている。

 

日本ではまだ完全に根付いていないPEですが、米国市場では機関投資家が超過収益を獲得するには必須の資産クラスです。

 

日本におけるPEについてはこちらをご参照ください。

(参照文献:https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-06-07/stanford-endowment-ceo-wallace-urges-caution-on-private-equity

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